※現在は行われていない行事もあります。
月 日 | 行 事 | 概 要 |
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■4月 | ||
5日 | 宮の祷(みやのとう) | 静志神社の講 神官、区長、宮総代、講員による静志神社への御参拝の後、父子公民館で「おとざし」と言われる次期講員(区内4軒)への引継ぎ式が行われる。 |
8日 | 灌仏会(かんぶつえ) | お釈迦様の誕生日となるこの日は「卯月八日」とも呼ばれ、海元寺では甘茶が出される。 昔は六斎念仏も行われていた。 |
■6月 | ||
1日 | 山休み | 昔はこの日を「山休み」と称し、村中の休日とされていた。 |
18日 | 観音講 | 海元寺にて行われる。 |
半土用の日 | イネ虫送り | 村からイネ虫を追い出す為に、男衆により大太鼓・鉦を打ちながら、1日かけて静志神社から佐分利川までを何往復もした。 最後は六斎念仏を上げ、そぐら(踊り場)で酒肴がふるまわれた。 (※現在は行われていない。) |
■7月 | ||
24日 | 愛宕祭 | 大火勢の原型とも言われる、子供達よって行われる火勢が、7月と8月の24日に四十九塚で上げられる。 高さ約5mの御神体と呼ばれる松明の芯となる木に、3段の横木(竹)を弓状の瓢箪竹に結束した松明を上げる。 |
28日 | 不動祭 | 子供達よって行われる火勢が、7月と8月の28日に四十九塚で上げられる。 |
■8月 | ||
1〜7日 | 地獄の釜 | 地獄の釜が開いたと言われ、御墓の清掃を行う。 |
1〜10日 | 夜施食会 | 海元寺にて先祖供養が行われる。 |
7日 | 七日盆 | 墓掃除をし(家によっては8月13日に行う)、川の中に花を祀る。昔は夜になると、仏をいさめる為に麻ガラの松明を焚いた。 |
14日 | 六斎念仏奉納 | 鉦と太鼓により詠唱される祖先供養の為の念仏で、父子六斎念仏保存会により行われる(福井県指定無形民俗文化財) 薬師堂にて念仏を上げた後、数班に分かれて全戸をまわり祖先供養の念仏を上げる。 |
大火勢 〜迎え火〜 | 青年團を中心にして行われる勇壮な火祭り。 お盆の14日が祖先の精霊を迎える「迎え火」とされる。 高張提灯を先頭に、大太鼓と鉦を打ち鳴らしながら区内をまわり、火勢山(稲山)のふもとに位置する地蔵堂で火が焚かれると、男衆は山へ登り、高さ約10メートル(5〜7段)の大火勢と呼ばれる松明に火を点け、火勢山の頂にある平地で上げる。 |
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15日 | 山門施食会 | 海元寺にて新仏の供養が行われ、六斎念仏が奉納される。 |
大火勢 〜送り火〜 | 14日の「迎え火」に続き、翌15日は祖先の精霊を帰す「送り火」とされる。大火勢が燃え尽きた後、御神体(約10メートルある大火勢の真木)を山から下ろし、若衆たちにより区内道中を担いで海元寺まで運び、境内に奉納する。 | |
24日 | 地蔵盆 | 子供たちが各家から御供物を集めてまわり、地蔵堂に御供えする。 |
愛宕祭 | 子供達よって行われる火勢が、7月と8月の24日に四十九塚で上げられる。 | |
28日 | 不動祭 | 子供達よって行われる火勢が、7月と8月の28日に四十九塚で上げられる。 |
■10月 | ||
5日 | 静志神社 秋の祭礼 | 静志神社にて小中学生の女子による浦安の舞奉納、厄払い祈祷が行われる。 近年は併せて、七・五・三の御祈祷も行われる。 |
氏神祭 | 父子全体で行われる大祭。神社の幟を新調した年や、神社関連の新築があった年(古くは豊作の年)等の特別な年に行われる。 杉の枝葉を集めて舟型にした山車や御神楽が出され、棒ふり太鼓、鉦、笛が鳴る中、そぐら(踊り場)から静志神社までを、2名の棒振り役が先導し、その後をおおこべ、ひょっとこ、おたやんなどの三役とともに、山車・御神楽を引く「のぼり引き」の行列が続く。 | |
25日 | 稲荷講 | お稲荷さんへの豊作感謝の意で行われる講。 区長、宮総代、講員より父子公民館での会食、静志神社への御参拝を行う。 その後、父子公民館で「おとざし」と言われる次期講員(区内4軒)への引継ぎ式が行われる。 |
■11月 | ||
22〜23日 | 報恩講 | 浄土真宗の門徒が石山区の浄土寺で説法を聞く。22日は夜に、23日は昼に行われる。 |
■12月 | ||
7日 | 新嘗祭(にいなめさい) | 収穫に感謝する静志神社の祭典 |
9日 | 山の神祭 | 「山の口講」とも呼ばれ"山の口"とされる1月9日、12月9日が祭日。 山の神を祀る椎の大木の下でその年のわらを用い「おひたき」と呼ばれる火を焚き御供物をする。 また、この日は山に入って仕事をしてははいけないとされる。(12月9日は山の神が山で木種を拾って歩き、1月9日にその種を蒔いて歩くと言われる) |
18日 | 観音講 | 海元寺にて行われる納めの観音講 |
■1月 | ||
1〜3日 | 修正会(しゅしょうえ) | 三朝、海元寺にて大槃若転読が行われる。 |
6日 | 新年祭 | 静志神社の祭典 |
9日 | 山の神祭 | 山の神を祀る椎の大木の下で「おひたき」を行い、上条と下条に分かれて山の口講の家に集まり、講を行う。 |
第2土曜 | 御日待講 | 昔は1月12日〜13日に上条、1月13日〜14日に下条で男衆により厄年の者のいる家にて行われていた。海元寺の住職にお経を上げてもらい、伊勢代参(伊勢講)のくじを引いた後、朝まで会食を行った。この2日間は眠ってはいけないとされる。現在は上条・下条合同で父子公民館にて行われる。 |
狐がえし | 青年團を中心とした男衆が團長宅で初寄合を行い会食をし、翌日早朝(4時頃)、薬師堂の前と札場にてわらを焚く。狐を父子から追い出す為の行事と言われ、以前は1月14日の夜〜1月15日早朝にかけて行われていた。 | |
16日 | 仏法始 | 海元寺での念仏講の講元で床の間に13仏の掛軸を掛け、祖霊供養の六斎念仏を奉納する。 |
下旬 | 御神女講 (おしめこう) | 昭和38年から始まった父子の女性だけの講。 父子公民館にて歌、踊り、かくし芸などの出し物を催して交流を深める。 |
■2月 | ||
初旬 | 初午(はつうま) | お稲荷さんの祭で、旧暦の初午の日に静志神社に御参りをし、お菓子を頂く。 昔は男性の厄(42歳)にあたる者は鏡餅を、女性の厄(33歳)にあたる者は赤飯を皆に配ったとされる。近年では厄年(男性42歳、女性33歳、男女62歳)の者は厄除けとして神社にお酒を御供えする。初午が早く(かかりの日)にあれば、その年は特に火の元に注意しなければばらないと伝えられている。 |
15日 | 涅槃会(ねはんえ) | お釈迦様の命日と言われ、海元寺にて各家から集めたお米で団子を作り厄年の者によって団子まきが行われる。 |
■3月 | ||
1日 | 鹿島立ち (伊勢代参詣) |
氏子代表(上条2名、下条各2名の計4名)による伊勢神宮代参。 昔は途中、大峯山や高野山などにも参拝し御札を頂いた。 |
3日 | 下向(げこう) | 伊勢神宮の代参者、区長による金毘羅宮、愛宕神社、静志神社氏神様へのご報告。 |
■その他 | ||
毎月11日 | 斎講(とっこう) | 海元寺に各家の主婦が集り、御詠歌を上げた後会食をする。 |
毎月28日 | 不動講 | 不動明王の命日となる28日に御参りをし、御経を上げた後会食をする。 |
旧暦 5月、9月 |
かげまち講 | 旧暦の5月と9月に海元寺にて行われる。住職が理趣分経を上げ、一般の者は般若心経を理趣分経が終わるまで繰り返す。終了後、会食を行う |
不明 | つきまち講 | 月まち山にて、お月様を迎える祈りの火を焚く。 |
参考文献「若狭父子の民俗」